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台湾の年末年始行事〜除夕(12月30日)って何?〜

除夕(12月30日)古くなったものを捨て新しいものを迎える、無事に新年を迎えられるよう祈願する

神々、先祖、地基主

除夕は春節休暇の中の一日目にあたり、人々が最も重要視する日でもあります。外で働く家族や勉強する家族が帰省し、一家で食卓を囲みます。この日を過ぎると古い一年が正式に終わり、続いては気持ち新たに新年を迎え、未来一年が実り多く順風満帆に過ごせることを望みます。

 

除夕前に、年越し用の品や豊富なお供え物を購入します、神さまの過去一年の庇護に対して感謝をするだけでなく、引き続きご加護くださるよう願いを込めます。このほか、除夕の日には先祖供養をし、先祖たちに感謝をし、恩を忘れていないことを伝えます。また年越しの期間に各家々では春聯(赤い紙に文字が書かれた者)や赤い色で家の中を装飾し、赤い色を通して喜びが生じ、好運が訪れ、新しい年がくるのを迎えます。

除夕の夜の風習 お年玉を配る

 

年越しの際、最も重要な風習の内の1つとして、家族そろって食事をしている時に家中の年長者が年下の家族へお年玉を配ります。このお年玉は赤い袋に入っているため、紅包ともいわれています。お年玉を配る習慣については、一説によると、昔の人々が銅銭100枚を赤い紐に通して、100歳まで長生きできるようにという意味を込めていたことから始まったとされています。もう一説によると「歳」と「祟」が同音なことから、お年玉をもらったも者がその夜枕の下にお年玉を置いて寝ることで、邪気や祟りをおさえ、一年が平和に過ごせるといわれています。もちろん現在はお年玉を配ることで家族を応援し、嬉しい気持ちにさせるという要素があります。

知らないといけない祝典豆知識

①除夕の夜に家族で食べる団円飯を年夜飯とも言います。これは除夕の寒い夜、昔の北方の人たちが火鍋を食べ暖をとっていたからです。このほか、よく見る年夜飯のおかずに元寶の形をした水餃子がありますが、これは富を象徴しています。このほか縁起の良い食べ物がたくさん用意されます。

 

 

②元日は新しく調理はせず、除夕の年夜飯で残したものを食べます。これは古い年の者が食べ終わらず、新しい年を迎えられるほど余ったということを指し、生活が豊かになっていることを意味するからです。

 

 

③除夕の時と元日は掃除もゴミ捨てもしません。それは家中の財産と福を一緒に持って行ってしまうとされているからです。どうしても掃除をしなければならな場合は外から内に向かって掃除をし、財を留めるようにしてください。

編集部だより
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