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台湾の厄除息災「下元節」って?

下元節(十月十五日)厄除息災、無事を祈る

水官大帝

道教において三官大帝は玉皇上帝に次ぐ位の神々であり、その地位が崇高なことは言うまでもありません。人々の三官大帝に対する敬意は元をたどると古人たちが自然界における天、地、水に対しての崇拝から来ています。しかし、上古時代になってから黄帝が天地水を祀る権利をもつようになり、その民は先祖を祭ることしかできませんでした。東漢の張陵が道教を創立後、やっと一般の民も天、地、水の三官を祀ることができるようになり、三官大帝のご加護を祈願するようになりました。

 

三官大帝はそれぞれ人間の罪や福を確認する「天官紫微大帝」(ここから天官から福を賜るという言葉があります)、主に人の罪を赦し、五帝五嶽の地の神を総括する「地官清虚大帝」、主に人の厄を解き、水中にいるすべての神や仙人を監督する「水官洞陰大帝」がいます。台湾ではこの三官大帝を「三界公」と呼び、通常正月15日の上元節でまとめて拝み、中元節や下元節では行事を行いません。ただ、台湾の人々は神様を拝むにあたりとてもこだわりがあるため、中元節でも、下元節でも儀式を行う人も少なくありません。十月十五日には厄除息災を水官大帝に祈願するため、水官大帝の誕生日を「下元節」と呼んでいます。

知らないといけない祝典豆知識

①神様に供える果物は1、3、5個が主であり、花も1,3,5輪が基本です。

 

②お線香をあげる際、左手でお線香を挿すこと。普段右手は食事や排せつ時などに使うため左手でお線香を上げた方が良いとされています。

 

③拝む時は神さま、先祖、そして地基主の順番でまわります。

編集部だより
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