願い事分類「神様図鑑」

台湾のお寺は「願い事を叶える神様の集大成」

台湾のお寺は道教・仏教・儒教のものなどがあります。赤と黄色をベースにした、いわゆる中華系寺院には仏教のお寺もありますが、通常なんらかの道教の神様や仙人が祀ってあります。ですので、ここでは主に道教的な考えで、神様について解説します。

 

神様も完璧ではない。だからお願いを思い出してもらうためにお祈りします。

左の図は「太極図」と言われる道教のシンボルマークです。中心の勾玉のような白の部分は「陽」を黒の部分は「陰」を表します。つまり、この世の中は陰と陽で成り立っているという意味です。しかし、陰の中に白い点があり、陽の中に黒い点があります。これは「どのようなものも100%ではなく、逆あるいは異質ななどを孕んでいる」ということを表しています。

例えばな絶対神=完璧な善。とは異なるわけです。つまり道教の神様=完璧ではないので、人間界のトラブルや、お願いごとなどを忘れてしまったり、うっかり間違ったことをしてしまう可能性があるということです。ですので、きちんとお詣りをして、人間界や自分お願いごとを報告してご加護を受ける必要があるわけです

進化した「おまじない」のパワー

道教というとキョンシーをやっつける道士や、風水、気功などのイメージがある人も多いと思います。台湾のお寺の由緒などを調べていると「昔貧乏だった青年が福徳正神を祀ったら金持ちになり、それからお寺が有名になった」というストーリーに多く出会います。つまり「神様を祀ってみたらご利益があった」「こんな風にお詣りをしたらいいことがあった」という、実際にやってみたら、うまく入った=ご利益があるというものが多いのです。なので、人気のあるお寺というのは、歴史があるとか以上に「願いが叶った」実績があるお寺が人気となります。お祈りの方法や、お祓いなども同様です。道教で昔からつたわる呪術などをベースに、実際に願いが叶った、いわば「おまじない」のような方法を積み重ね進化したものが、現在のお寺に行うお参りと言えます。

どうして神様は願いを叶えてくれるのでしょうか??

おみくじを引くときに使う左の写真「ポエ」を知っている方も多いと思います。これは神様に「この方法で良いか?」と質問をし答えてもらうためのものです。神様はこの世界のことを知っているので私達人間にどうすればいいか「教えてくれる」のです。これが願いが叶う理屈の一つです。ですので、お願いごとをしたいときは抽象的でなはく「この方法で良いか?」質問形式にし、答えを教えてもらう必要があります。

もう一つは「神通力」などを持った人物や仙人の力を借りたり、あやかるというものです。たとえば飢饉のときに雨乞いをして助けてくれたという伝説の人物は、天界に声を届ける力があるわけです。なので、この人物を神格化したものを通し、自分の願いも届けてもらおうというものです。

そして、もう一つは「実際に成功した人物の秘訣」などにあやかるというものです。お金持ちになった人が足繁く通っていたお寺や神様に自分もお祈りをして同じことが起こるようお願いするといったものです。

民衆のための最高神、玉皇上帝

道教上の最高神といえば、三清(さんせい)といい、元始天尊、霊宝天尊(太上老君)、道徳天尊(太上老君)ですが、民間レベルに最大の影響を持つ神様といえば、圧倒的に玉皇上帝となります。

すべての神と人間界の上に立ち、神々に位を与えたり、人間の行為を見て運命を決定するのも玉皇上帝しかできません。玉皇大帝、天公とも呼ばれています。

天界にいらっしゃるため、信仰としては偶像を持たない廟が多く、多くは天公炉が祀られています。おお参りする際、最初にこの天公炉にお線香を立てる場合がほとんどです。しっかりお参りしましょう。

知っておくべき神様達!

お金が入ってくる、お金が出ていかない等。お金にまつわる神様

恋愛成就・結婚運・など恋愛にまつわる神様

病気を治してくれる、 病気にならない等にまつわる神様


会社やお店の成功、会社内での出世、特定の職種の神様などと勝負に勝つための神様

家内安全、世界平和、火除け、天災除家、厄除け、悪霊除けなどの神様

子授け、安産、子育てなど、子供にまつわる神様


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