お参りをする際の順序とタブー

参拝の順序

廟へ拝拝しに行くと、大抵、入口が3以上あり、廟の中に入るとまるで迷宮に入り込んだかのように、どこから拝み始めればいいのかわからなくなりがちです。予め、神様を拝む順序や動線が理解することで、慌てることなく、神々へじっくり気持ちを伝えることができるようになります。

 どこの廟に行っても、大抵は「まずは天を拝み、続いて主神を拝む」のが大まかなパターンです。廟の中には、左には青龍、右には白虎がいらっしゃいます。これは「龍門から入り、虎口から出る」という言葉に沿ったもので、廟の入口に背を向けた時、左側が青龍、右側が白虎となるように設置されています。これには、龍門から入って幸せを祈願し、虎口から出て災いを回避するという意味を表しています。伝統的な廟には3つ入口があるのですが、真ん中は神仏が出入りをする専用の通り道で、一般の人はそこを通ってはいけません。もし廟に入口が中門1つしかない場合は、できるだけ左右に寄って出入りをしましょう。

 

参拝順地図
多くのお寺には参拝順序の地図があります

拝拝の基本的な流れ

① 拝拝の前にお花、果物をお供えし、神様に受け取っていただきます。 

②お供え物と金紙を置いたら、お線香に火を点ける。火を点ける前にまずはお線香の本数を数えましょう。

そして最初に拝むのは天公炉(天公用の香炉)、廟の中から外へ向きながら拝み、左手で天公炉にお線香をさします

 ③外に向いて拝み終わったら、今度は宮殿内、中央の主神に向かって拝み、主神炉(主神用の香炉)にお線香をさします。

 

④主神様以外の配祀神は、拝む神様の方に向かって、右から左、前から後ろ、低い層から高い層の順に拝みます。この場合、原則的に一香炉に対し、お線香は一本です。

⑤拝拝をする際唱える言葉は(神々を拝むにあたっての基本フレーズについては、また他の章で今後解説します)心を込めて唱え、神様に伝わりやすいように唱えることが、大切です。なによりも、そういった誠意をもつことで願いは叶えられるのです。

神を拝む際のチェックポイント

① 身だしなみを整え、女性はスカートが短すぎたり、露出しすぎすることは控えましょう。お化粧も濃すぎず控えめに。男女ともにサンダルや帽子をかぶることは控えたましょう。帽子をかぶると神様にあなたが誰だかわかってもらいづらくなります。

 

②拝む際はまず手を洗い、お供え用の果物を綺麗に洗ってテーブルにのせます。神聖な場所ですから、お線香をあげる際は、さわいだり、ふざけたり、大きな声で話したりすることは慎みしましょう。人混みで人を押したりしてはいけません。

 

 ③廟を見かけたからといってやみくもに拝むのではなく、まずは何の神様を祀っているのかを確認するようにしましょう。自分が目的とする神様でなかったとしても、違うからと言ってすぐに振り返って去ってしまうのは神仏に対して失礼にあたります。また、どんな場合でも、指で神様のことを指すことはタブーです。

編集部だより
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